tmPの私的名盤レビュー

個人的に気に入ったアルバム、バンドを紹介。管理人tmPは同人音楽をやっているギタリストです。

DIR EN GREY "ARCHE"

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日本のメタルバンドDIR EN GREYの9作目のオリジナルアルバム。

 

 

2014年に発売された現在一番新しいアルバムです。

今回のアルバムで特筆すべきは、曲の聴きやすさ、バリエーションの広さです。

UROBOROS"から前作”THE UNRAVELING"までのDIRは、曲の難解さをもって婉曲的に芳醇な世界観や闇を表現していくような、ある意味プログレ的なスタイルでした。

しかし今作では打って変わって、分かりやすいサビ、最長でも5分代と短めの曲など、割と昔のDIRに戻ったという感じです。

 

 「大地を蹴り進め〜」の耳に残るフレーズが気持ちいいです。今まで完全なバラード以外でスクリームの入っていない曲ってほとんどなかったんですが、今作では何曲も収録されています。DIR...どうした!?

 

ただサウンド的には相変わらずヘヴィーなままで安心しましたね。

三曲目”Midwife”なんてかなりキています。

 

 

 DIRは2012年の”輪郭”からなんだかエンジニアが変わったのか、煌びやかで透明感のある音に変化しましたね。そして音質がめちゃくちゃにいいですw クリーンも綺麗に聞こえるし、中域〜高域スクリームが攻撃性を増していますね。

今作は特に綺麗めなパートが多めなので、逆に暴れっぷりが際立って聞こえますね。

 

 

以上、今回も素晴らしいアルバムでした。V系時代からの昔ながらのファンでも十分に聴けて、なおかつヘヴィなところは失っていません。最近はメイクも若干しているみたいですしね。

 

 おすすめ曲:Un deux ,鱗,輪郭,Midwife

  

 

ARCHE

ARCHE

 

 

 

DIR EN GREY "UROBOROS"

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 日本のメタルバンドDIR EN GREY7作目のオリジナルアルバム。

 

 

いやぁ、凄いですよ、これは 。

 

DIR EN GREYがまさに大進化を遂げたアルバムですね。

V系として活動してきた"Dir en grey”からメタルバンド”DIR EN GREY"へと、完璧な変貌を遂げています。どんなメタラーが聴いても批判する人はいないでしょうね。

 

全曲通してヘヴィ、難解でありながら メロディーはキャッチーなので意外と聴きやすい曲が多いです。

そして今回ボーカルの京がキレています。Cradle Of Filthダニ・フィルスばりのホイッスルボイスとか出しちゃっています。

 

 

 

 プルッキュッキュッキュ!

 

こんな表現もあるんだな〜って感心しましたね。ドラムもなんだかやべえです。一見ぶっ飛んでいるように見えるんですが、それがうまくまとまっていて一つの世界を作り出すことに成功しているのがすごいですね。

 

 この曲に限らず、全編を通して東欧や西アジアのあたりの、宗教的な感じの味付けがなされていて一層不気味さが漂いますね。過去アルバムの"MACABRE"の密教的な気持ち悪さともまた違って、神聖さも感じます。

他のバンドだとToolとかが近い感じです。

 

 

 ちなみにこのアルバム2008年に発売されたものと、2012年に発売されたリマスタリング盤があるんですが、買うなら個人的にはリマスタリング盤をおすすめします。違いは、

  音像がクリアになっている

 英詩verでの収録だったシングル2曲が日本語版で収録

 トラックが若干追加

ってな感じです。 

まあ人によっては2008年版の方が暗い雰囲気で好きという人もいるのでなんとも言えないですが。

 

 

 リマスタリング版で追加されたHydra-666。メタラー大満足の出来ですね。

 

 

以上、DIR EN GREYを語るにおいて外すことのできない名盤です。未だにDIRがV系だと思っている人、DIR EN GREYはメタルです。聴いてみるべし。

 

 

おすすめ曲:全部

 

UROBOROS[Remastered&Expanded]

UROBOROS[Remastered&Expanded]

 

 

 

 

DIR EN GREY "DUM SPIRO SPERO"

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日本のメタルバンドDIR EN GREYの8枚目のアルバム。

 

 

このブログの最初の記事は、自分にとって相当な影響を与えたDIR EN GREYの名盤です。

このバンドも今や有名になったもので、今更説明はいらないでしょう。知らないって方はウィキペディアでも見てくだせえ。

 

たぶん世間的に言う名盤は前作の"UROBOROS"なんでしょうが、メタラー的にはこっちを推したいところですね。おどろおどろしくて気持ち悪い曲(褒め言葉)がひたすら続きます。日本のメジャーバンドでここまで聴きにくいアルバムはこれくらいですよ。ほんとに。

 

 

2曲目

全くのっけから凄いです。京の詩の世界がありありと目に浮かんでくる感じ。正直個人的にはこの時点で前作超えていると思いますね。

 

ライブとかを見ていても思うんですが、バンドとして完全に成熟したのがこの時期なんじゃないかと思います。まさかここまで世界を作り込んでくるとは思いませんでした。

以前はまだキャッチーな部分が残っていたんですが、このアルバムに関しては一切の遊びがありませんね。

 

 

 

Djentかっ!ってレベルの刻みに、京の多彩なボーカルが映えます。

少なくともここまでプログレじみた曲は今までのDIR EN GREYではありえませんでしたね。V系時代しか知らない人が聴いたらビビりますよ、これは。

 

 

ちなみにこのアルバムで唯一のバラード、13曲目”VANITAS”は必聴です。号泣もんですよ。ぜひともアルバムを通して聴くことをおすすめします。

 

 

 

以上、唯一無二の世界観とボーカルの表現力が魅力のDIR EN GREYで、それが遺憾なく発揮された名盤です。

とはいえ、この手の曲に慣れていない人には、”UROBOROS" "ARCHE"などの方がとっつきやすい感じですね。特にこのバンド時期によって全然作風が違うので、いろいろ聴いてみたらいいんじゃないでしょうか。

 

おすすめ曲:獣慾, DECAYED CROW, 激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇 

 

DUM SPIRO SPERO

DUM SPIRO SPERO